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境内のご案内

アンカー3


神話のふるさと奥出雲
​木の精霊が宿る千手千眼観音の古刹

 満福寺は、出雲観音霊場十三番札所です。札所、即ち観音霊場とは、我々人間のあらゆる苦悩や災いを観音様の偉大な力によって救っていただき、各寺院にお札を納め納経を頂くことによって、どんな悪人でも必ず極楽に往けるようにと願いを込め、観音様の三十三変化にあやかり三十三の札所が定められたものであります。

 

 出雲観音霊場は、神の国出雲の地に観音霊場を開き、仏と神の力によって国の平和と民衆の幸福を達成しようとの願いを込めて巡拝されたのが始まりと伝えられおり、現在でも、点在する三十三の観音様を巡拝する人の姿が多くみられます。

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出雲十三番観音霊場
​満福寺 本堂
御本尊
​・・千手千眼観世音菩薩・・
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 秘仏である御本尊は、名僧行基の作と伝えられ、像高1m75cmで、台座と光背含めると2m60cmもある大作です。また、行基の手により彫られたとき、その胸に観音経が納められたと伝えられています。

 島根県立古代歴史博物館学芸員の鑑定によると、木造の立像で頭体の根幹部一材から彫りだす一本造りの彫像で、平安時代後期十一世紀末から十二世紀前半の作と考えられています。

雲上

吉成地蔵
​よしなりじぞう


皮膚病にご利益のある『吉成地蔵さん』
​(すね取り地蔵)

 時は江戸時代中期の頃、紙漉き(吉成)と葉たばこ栽培(於長)を村人に奨励していた夫婦が亡くなったあと、寺の一角に地蔵が建立されました。

 いつの頃かイボ(皮膚病の一種)に効く地蔵「すね取り地蔵さん」と崇められ、遠い地方からもお参りされて不思議と治ったという逸話が残っています。

 

そして、現在でも諸願成就の仏として多くの方が参拝されています。今風にいうとパワースポットとでも申しましょうか。

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吉成地蔵.JPG

仁王両尊像

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 ​国道314号より県道掛合大東線へ進むと左手山麓に満福寺の仁王門、鐘楼門が見えます。

 静寂の中、狭く勾配の急な石段を登り、中腹の仁王門をくぐり、更に石段を登り、途中左側に鎮座する不動明王を拝みながら、更に少し登ると鐘楼門に着きます。鐘楼門をくぐり抜けると正面に入母屋造り赤瓦葺きの観音堂が目に飛び込んできます。

​ 少し汗ばんで息が弾むことろですが、心地よい風を受けながら、千手千眼観世音菩薩の本堂に手を合わせ、パワーをいただいてください。境内地を巡らせ吉成地蔵にも手を合わせるなどしているうちに更なる幸運を授かるかもです。 合掌

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